あさひ耳鼻咽喉科クリニック

疾患のご紹介

 

疾患のご紹介

のどが痛い

のどが痛くて、熱があり、唾が飲み込にくいため、鏡でのどをみてみたら、のどの両側に、白~黄白色の膿のようなものが付着していた場合は、急性扁桃炎と思われます。
扁桃の急性炎症で、細菌やウィルスにより扁桃組織が腫れて痛みや発熱を起こします。
のどの両側にある口蓋扁桃という所が炎症の中心となりますが、扁桃腺は鼻の奥や舌の付け根などにもあるため、これらが炎症を起こすこともあります。
抗菌薬を中心とした薬剤の内服、または点滴治療が中心となります。

また、『扁桃の外側が腫れて、扁桃が内側に張り出してくる。痛くて食事ができない』といった場合は扁桃周囲膿瘍の可能性があります。
薬剤治療が中心ですが、この場合は切開して排膿出来れば早く治ります。

耳が痛い

  1. 《急性中耳炎》
    上気道感染(咽頭炎、鼻炎)などの後に、急に耳が痛くなる場合、最も多いのが急性中耳炎です。
    耳痛の他に、発熱、耳のこもる感じ、鼓膜穿孔すれば、耳漏など伴ないます。
    治療は、安静、抗菌薬内服、ときに鼓膜切開が必要となります。

  2. 《急性外耳炎》
    耳掃除の後で、耳が痛くなったら、まず、疑う疾患です。
    外耳道に炎症が起きて痛みが出現します。
    毎日、癖で耳掻きをしている場合などは、それをしないようにし、耳内の消毒、点耳抗菌薬を使用して治療します。

  3. 《耳周囲のリンパ節炎》
    耳の周囲のリンパ節の炎症で、耳のまわりが痛くなります。 咽頭炎や扁桃炎などに伴って生じることが多いです。

    その他、下記などありますので、早めに診断をすることが大切です。

  4. 《耳介軟骨膜炎》
  5. 《先天性耳瘻孔の感染》
  6. 《真珠腫性中耳炎》
 

 

聞こえにくい(難聴)

  1. 《メニエール病》
    突然、聞こえにくくなり、めまい、耳鳴を伴ないます。
    原因不明で、内耳の蝸牛というところの内リンパ水腫が生じることによって、症状が起こります。

  2. 《老人性難聴》
    年齢とともに徐々に進行します。両側ともに進行します。

  3. 《各種中耳炎(急性、滲出性、慢性など)》
    中耳の炎症によって、難聴が起こります。
    風邪、鼻炎のあとに起こることが多いです。
    急性中耳炎では、痛みを伴います。

  4. 《耳垢栓塞》
    耳垢がたまりすぎると、聞こえが悪くなります。
    補聴器のご購入を検討されている方は、その前にお耳の中を耳鼻咽喉科で見てもらうことをお勧めします。
    お耳の掃除で、補聴器購入が不要となるかもしれません。

    等々、色々な原因疾患があります。一言で難聴と言ってもいろいろな疾患があり、それぞれ治療法が異なります。
    早めに耳鼻咽喉科を受診し、的確な診断のもとに、早めの治療開始をお勧めいたします。

鼻水、鼻漏

  1. 《アレルギー性鼻炎・花粉症》
    水様性の鼻水、くしゃみ、鼻つまりが主な症状です。
    花粉の季節に症状がでる(季節性)ものと1年を通して症状のある(通年性)ものとがあります。
    内服治療、点鼻薬、その他、レーザー焼灼や、舌下免疫療法などの治療を行います。
    長く付き合わなければならない疾患なので、妊娠のご予定、持病などのある方は、自分に合う治療法をクリニックにて相談しながら行うことをお勧めいたします。

  2. 《急性・慢性副鼻腔炎》
    上気道感染(風邪など)に続いて、膿性の鼻水が出たら、副鼻腔炎です。
    咳、鼻閉、頭痛、目の奥の痛み、上歯や歯肉部の痛み、または後鼻漏などを伴うこともあります。
    抗菌薬治療、鼻の処置などで治療を行います。

めまい

  1. 《メニエール病》
    突然のめまい、難聴、耳鳴りが3大症状です。
    ときに、吐き気、嘔吐も伴います。発作を繰り返しながら、難聴が進み、ふらつきも残存して後遺症となります。

  2. 《良性発作性頭位めまい症》
    頭の位置を変えるときに起こるめまい。
    回転性が多く、通常1〜2分で収まります。三半規管に耳石が流れることで起こるとされています。

  3. 《脳から起こるめまい》
    脳出血、脳梗塞、あるいは脳腫瘍の1症状として生じます。
    めまいの他に手足のしびれ、ものが二重に見える、ろれつが回らないなどの脳神経症状を伴う場合は要注意です。

  4. 《心因性めまい》
    不安、ストレスなどが強い時にみられる精神的、心理的原因によるめまいです。

    ★中枢性のめまいは、命にかかわる病気もあります。
     早めに検査を受け、的確な診断にもとづいた治療を受けるようにしましょう。