あさひ耳鼻咽喉科クリニック

よく頂く質問

よく頂く質問

熱があり、のどが痛くて、唾が飲み込にくいため、鏡でのどをみてみたら、のどの両側に、白~黄白色の膿のようなものが付着していました。

急性扁桃炎と思われます。
扁桃の急性炎症で、細菌やウィルスにより扁桃組織が腫れて痛みや発熱を起こします。
のどの両側にある口蓋扁桃という所が炎症の中心となりますが、扁桃腺は鼻の奥や舌の付け根などにもあるため、これらが炎症を起こすこともあります。抗菌薬を中心とした薬剤の内服、または点滴治療が中心となります。
また、『扁桃の外側が腫れて、扁桃が内側に張り出してくる。痛くて食事ができない』といった場合は扁桃周囲膿瘍の可能性があります。 薬剤治療が中心ですが、この場合は切開して排膿出来れば早く治ります。

急性扁桃炎
急性扁桃炎

扁桃周囲膿瘍(右)
扁桃周囲膿瘍(右)

雑記:のどを見ても、あまり腫れていないが呼吸が苦しい場合は急性喉頭蓋炎の危険性があります。
いずれもお近くの耳鼻咽喉科を早期に受診してください。

 

夜間や休日に急に耳が痛くなった場合はどうすればいいのでしょうか?

急激に耳が痛くなる場合は急性の中耳炎が最も疑われます。一般の医療機関が診療を行っていない時間帯では、多くの方が大慌てしてしまい、特にお子様の場合には両親も困り果てて救急車を呼んでしまう場合も多いのではないかとおもいます。
しかし耳が痛いからといってそんなに慌てる必要はありません。痛み止め(市販のもので大丈夫です)を内服すれば痛みはやわらぎますし、お子様の場合には熱さましの座薬(多くが痛み止めの作用も併せ持っている)を使う事で痛みは止まります。
また、痛い方の耳たぶの後ろを氷枕などで冷やすのも有効です。
ただし、痛みが止まったからといって放置するのは極めて危険です。知らず知らずの間に難治性の滲出性中耳炎に移行してしまう事がありますので翌日必ず耳鼻科を受診してください。

 

耳がかゆくて仕方がありません。どうすれば良いでしょうか?

耳がかゆくなる事は誰でも多かれ少なかれよく経験する事です。特に気温や湿度の高い時期にはかゆみが増す事が多いようです。
多少耳いじりをするのは問題はないと思いますが、掻きすぎるとさらにかゆみが増し、その結果痛みや耳だれも出現する事になります。外耳炎です。また、真菌がついている場合もあります。そうなると治療をしなければ治らない状態になってしまいます。
かゆみがあっても我慢できるなら耳をいじらないようにして、我慢が出来ない状態では、その時点でなるべく早く耳鼻科で治療を受けましょう。かゆみだけなら、適切な治療で短期間に治るものが多いです。

 

今年、小学校に入学した子が学校検診にて「耳垢栓塞」「慢性鼻炎」と言われました。これはどのような病気ですか?

耳鼻咽喉科の学校検診は耳・鼻・のどの病気を早期に見つけ出し、適切な治療により学校生活が支障なくすごせる事を目的としてやっています。
耳垢栓塞(じこうせんそく)は耳あかで鼓膜が見えないぐらいに塞がっている状態ですので、耳鼻科で取ってもらいましょう。そのままプールなどに入ると外耳炎の原因となります。
慢性鼻炎は膿性鼻汁(ネバネバしたハナ)がたまっている場合に指摘されます。こちらも、プールで悪化し副鼻腔炎に移行する事があるので注意が必要です。早めにお近くの耳鼻咽喉科を受診してみてください。
その他アレルギ―性鼻炎、滲出性中耳炎、扁桃肥大なども指摘される事があります。
学校検診で指摘される異常は自覚症状も少なく、本人や保護者の方にとって驚かれることも少なくないかと思います。治療で改善するものがほとんどですので、一度受診し学校生活での注意点の説明を受けることが望ましいかと思います。